義歯(入れ歯)治療
「噛みやすさ」へのアプローチ
「入れ歯を入れると痛くてうまく噛めない」
「金属のバネが見えて、口を開けて笑うのが恥ずかしい」
「他院で『しっかり噛みたいなら高額な自費の入れ歯しかない』と言われた」
歯を失った際、咀嚼機能を取り戻すための代表的な手法が義歯(入れ歯)治療です。
当院の院長は、大学院にて部分入れ歯(補綴学)を専門に研究し、義歯の論文で歯学博士号を取得いたしました。
専門医資格の有無に関わらず、補綴(ほてつ:失われた歯を補う治療)分野における学術的知見を有しています。
自費診療の優れた素材をご提案することはもちろんですが、当院では「保険診療の入れ歯であっても、丁寧な設計と調整を行えばしっかり噛める」という考えのもと、患者さまのご予算やライフスタイルにを考慮したうえで治療をご提供いたします。
当院で取り扱う義歯(入れ歯)の種類と特徴
当院では、保険適用から自費診療の特殊義歯まで、多様な選択肢を取り揃えています。
それぞれの構造やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
保険適用の部分義歯(部分入れ歯)
歯を失った部位に装着する、保険適用の標準的な入れ歯です。
残っているご自身の歯に「クラスプ」と呼ばれる金属のバネを掛け、入れ歯本体を固定・安定させます。
メリット
公的医療保険が適用されるため、自己負担額を抑えて作製できます。
取り外しが簡単で、清掃やお手入れが容易です。
短い通院期間(通常4〜5回程度)で作製可能です。
デメリット
口を開けた際、金属のバネ(クラスプ)が見えて入れ歯だと気付かれる場合があります。
歯ぐきと床(土台)の間に食べかすが挟まることがあります。
バネを掛ける健康な歯に負担がかかる場合があります。
マグネット義歯(保険適用対応)
入れ歯の裏側と、お口の中に残った歯の根(歯根)の双方に超小型磁石を取り付け、磁力によって強力に固定する部分入れ歯です。「マグネットデンチャー」とも呼ばれます。
残存する歯の根に金属パーツ(キーパー)を埋め込み、入れ歯側に小型磁石を組み込みます。
メリット
金属のバネ(クラスプ)を使用しないため、見た目が綺麗で入れ歯だと分かりにくい仕上がりになります。
磁石で吸着するためガタつきが少なく、お口の中でしっかり安定します。
バネを引っかけないため、残った歯への側方への力(負担)を軽減できます。
装置自体を小さく設計できるため、装着時の違和感が少なくなります。
デメリット・注意点
磁石を取り付ける土台となる「ご自身の歯の根(歯根)」が残っていないと作製できません。
土台を作るため、歯の神経の治療(根管治療)が必要となる場合があります。
心臓ペースメーカー等の精密医療機器を使用されている方は適用できません。
磁気アレルギーをお持ちの方は使用できません。
病院で頭部MRI検査等を受ける際、歯に埋め込んだ金属パーツ(キーパー)を一時的に取り外す処置が必要となる場合があります。
ノンクラスプ義歯(自費診療)
歯ぐきの色に馴染む特殊な柔らかい樹脂(弾性樹脂)で作製する部分入れ歯です。
歯肉と同色の樹脂素材で固定します。
メリット
金属を使用しないため、口元を開けて笑っても入れ歯であることがほとんど分かりません。
弾力性のある素材のため装着感が良く、違和感が少なく済みます。
適合性が高く、歯ぐきとの隙間に食べかすが挟まりにくい構造です。
デメリット
保険適用外となるため、自費診療の費用がかかります。
樹脂素材のため、長年の使用に伴い少しずつ摩耗や劣化が生じる場合があります。
破損した際、素材の特性上お口の中での即日修理が困難なケースがあります。
金属床義歯(自費診療)
入れ歯の粘膜に触れる主要部分(床:しょう)に、コバルトクロムやチタンといった薄く強固な金属素材を使用した入れ歯です。
主に上顎の総義歯や大規模な部分義歯に適しています。
プラスチック樹脂の代わりに、強度の高い薄い金属プレートをベースにして人工歯を並べます。
メリット
熱伝導性に優れている
食事の温かさや冷たさが瞬時に上顎や粘膜へ伝わります。味覚を感じる「味蕾(みらい)」は舌だけでなく上顎の粘膜にも存在するため、食事の温度を感じられることで「ご飯を美味しく味わえる」という大きなメリットがあります。
極めて薄く作れる
プラスチックの入れ歯に比べて厚みを数分の一まで薄くできるため、装着時の異物感(喋りにくさや吐き気)が大幅に軽減されます。
変形しにくく頑丈
たわみが出ないため、強い力でしっかり噛みしめることができます。
デメリット
保険適用外となるため、自費診療の費用がかかります。
金属アレルギーをお持ちの方の場合、使用する金属の種類に配慮が必要です。(チタン床などを選択することで回避可能です)
破損の仕方によっては、修理が困難なケースがあります。
義歯(入れ歯)治療の標準的な流れ
当院における入れ歯作製の具体的なステップをご紹介します。通常4〜6回の通院で完成いたします。
-
- STEP 1診査診断と精密な型取り
- お口の中に残っている歯の状態、歯ぐきの厚み、アゴの骨の形を詳細にチェックします。専用のトレーと型取り材を使用し、お口の形状を精密に型取りします。
-
- STEP 2噛み合わせの位置決定(咬合採得)
- ろうでできたブロック装置をお口に入れ、高さを測定しながら「正しく噛み合うアゴの位置」を記録します。見た目の歯並びのラインもこの段階でお打ち合わせします。
-
- STEP 3製作途中での確認(試適:してき)
- 土台に人工歯を並べた「仮の入れ歯」をお口に装着し、見た目の美しさ、歯並びのバランス、噛み合わせの位置にズレがないかを実際に確認します。修正があればこの段階で行います。
-
- STEP 4完成・装着および微調整
- 完成した本義歯をお口に装着します。歯ぐきに強く当たる部分(痛みの原因)がないかを確認し、専用の紙(咬合紙)を用いて噛み合わせの微調整を行います。
-
- STEP 5装着後の調整とメンテナンス
- 新しい入れ歯を日常で使っていただくと、使い始めのうちは痛みが出たり、大きさが気になったりと不具合が出てきます。当院では数回の調整期間を設け、丁寧に調整を重ねてまいります。
義歯(入れ歯)治療の費用
当院では、患者さまに安心して治療をご選択いただけるよう、保険診療・自費診療双方の費用を提示しております。
保険診療(3割負担時の概算目安)
治療内容 |
通院回数目安 |
費用(3割負担時) |
備考 |
|---|---|---|---|
部分義歯 |
4〜5回 |
¥7,400 〜 ¥12,000 |
欠損本数やバネの数により変動します |
マグネット装置(1組) |
– |
約 ¥6,000 |
入れ歯本体代に別途加算される磁石装置費用 |
※上記費用に初診料・再診料・レントゲン代・型取り費用などが含まれます。
自費診療(自由診療/税込表示)
治療内容 |
通院回数目安 |
費用(税込) |
備考 |
|---|---|---|---|
ノンクラスプ義歯 |
5〜6回 |
¥132,000 〜 ¥154,000 |
金属バネのない見た目の良い樹脂製部分入れ歯 |
コバルトクロム床義歯 |
5〜6回 |
¥264,000 |
熱が伝わり頑丈な金属プレートを使用した入れ歯 |
チタン床義歯 |
5〜6回 |
¥330,000 |
超軽量で金属アレルギーのリスクが低い金属床 |
※自費診療の際は、事前に詳細な見積書を作成してお渡しいたします。
よくあるご質問(Q&A)
- Q. 他院で作った入れ歯が痛くて噛めないのですが、調整してもらえますか?
- A. もちろん対応可能です。現在お使いの入れ歯をお持ちいただき、痛みの原因となっている箇所(歯ぐきへの当たり)の削り込みや、噛み合わせのバランス調整を行います。
お口の状態によっては、裏打ち(リライニング)処置を行って適合度を高めることも可能です。 - Q. 入れ歯を入れると喋りにくくなったり、味が分からなくなったりしますか?
- A. はじめのうちはお口の中に大きな異物が入るため、発音のしづらさや違和感を感じることがあります。
多くの場合、数週間でお口の筋肉や舌が馴染んで自然に喋れるようになります。
また、味覚への影響が気になる方には、お口の天蓋(上顎)を塞ぐ面積を小さくでき、食事の温度が伝わる「金属床義歯」や「マグネット義歯」をお勧めしております。 - Q. 夜寝る時は入れ歯を外した方がよいですか?
- A. 基本的には、就寝時は入れ歯を外してお休みいただくことを推奨しています。
毎日の使用で負担がかかった歯ぐきの粘膜を休ませるためです。外した入れ歯は水を入れた専用ケースで保管し、定期的に専用の入れ歯洗浄剤を用いて清潔に保ちましょう。
西中島南方で「しっかり噛める喜び」をもう一度
「ご飯を美味しく味わうこと」「人と楽しく会話すること」は、心身の健康と日々の豊かな暮らしに直結しています。
海野歯科クリニックでは、大学院で部分入れ歯を専門に研究した院長が、専門的な知見とお一人おひとりの患者さまへの丁寧な対話を通じて、ご納得いただける義歯治療をご提供いたします。
西中島南方駅徒歩1分という通いやすい立地の中で、時間通りのスムーズな診療を心がけております。
新しい入れ歯を作りたい
今の入れ歯の不満を一度相談したい
まずは一度、当院のカウンセリングへお気軽にお越しください。