予防歯科
痛くなる前のケアで健康な歯を長く守る
「歯医者は歯が痛くなってから行く場所」
そう考えている方は少なくありません。
しかし、むし歯や歯周病によって一度削ったり失ったりした歯の組織は、元通りに再生することはありません。
治療を繰り返すたびに歯はダメージを受け、将来的に歯を失うリスクが高まってしまいます。
予防歯科の目的は、病気が発症する前に原因となる細菌を除去し、お口の健康な状態を長く維持することです。
定期的なケアを通じた予防習慣は、痛みを伴う処置や通院の負担を減らし、生涯にわたってご自身の歯で美味しく食事を楽しむための基盤となります。
当院では、患者さま一人ひとりのリスクやお口の状態に合わせた予防プログラムをご用意し、丁寧なメンテナンスをご提供いたします。
当院で行う「予防歯科」の具体的メニュー
当院では、専門的な機器を用いたクリーニングや各種予防処置を取り揃え、お口環境の改善と維持を行っています。
歯のクリーニング(PMTC)
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師または歯科衛生士が専用の機械とツールを用いて行う歯の本格的なクリーニングです。
毎日の歯みがきでは落としきれない歯垢(プラーク)や、歯の表面に固着した細菌の膜「バイオフィルム」、頑固な歯石を綺麗に取り除きます。
バイオフィルムを除去することで、むし歯や歯周病の予防効果が高まるだけでなく、タバコのヤニや茶シブなどの着色汚れ(ステイン)も落ち、歯本来のツルツルとした滑らかさと清潔感を取り戻すことができます。
3ヶ月〜半年に1度のペースで継続していただくことで、良好な口腔環境を維持しやすくなります。
定期検診
お口の中に自覚症状のないトラブルが潜んでいないかをチェックする定期検診です。
むし歯や歯周病を初期段階で発見できれば、歯を削る量を最小限に抑えられ、治療期間や費用の負担も少なく済みます。
当院では、年齢やお口・歯茎の状態に合わせたメニューを組み立てています。
対象年齢 |
主な処置内容 |
所要時間の目安 |
|---|---|---|
〜6歳 |
検診、フッ素塗布 |
約 15分 |
7〜18歳 |
検診、歯のクリーニング、フッ素塗布(必要に応じて歯石取り) |
約 30分 |
19歳以上 |
検診、歯石取り、歯のクリーニング(必要に応じてフッ素塗布) |
約 30~45分 |
※所要時間や処置内容は、お口の健康状態や歯石の付着量により多少前後する場合があります。
フッ素塗布・シーラント
歯の質を強化し、むし歯菌の出す酸に強い構造をつくるための予防処置です。
フッ素塗布(保険治療)
歯の再石灰化(成分の修復)を促し、歯質を強くする処置です。
定期的にフッ素塗布を行うことで、むし歯のリスクを約30%減らすことができると報告されています。
特に、生えたばかりの乳歯や永久歯は歯質が柔らかくむし歯になりやすいため、15歳くらいまでの定期的塗布が予防に非常に有効です。
シーラント(自費治療)
奥歯の表面にある複雑で深い溝を、あらかじめ歯科用の安全な樹脂(レジン)で埋めて塞ぐ予防アプローチです。
奥歯の溝はハブラシの毛先が届きにくく、むし歯が最も発生しやすい部位の一つです。
事前に溝を平坦にすることで、食べカスや細菌の停滞を防ぎ、効果的に奥歯を守ります。
周術期口腔機能管理(医科・歯科連携)
がん治療や大手術、骨折の手術などを受ける患者さまを対象とした、医科病院と連携したお口の管理体制です。
入院や全身麻酔を伴う手術の前に、お口の中の細菌数を減らし、清潔な状態に整えておくことで、手術後の誤嚥性肺炎や術後感染症、傷口のトラブルといった各種合併症のリスクが減少し、早期回復につながることが医療業界で注目されています。
連携体制
海野歯科クリニックでは、医科病院や主治医からのご依頼に対応しております。
手術予定を控えている方や、ご家族で入院予定のある方は気軽にお問い合わせください。
予防歯科に通う推奨頻度(何か月に1回?)
適切な定期通院のペースは、お口のリスクや年齢によって異なります。当院では以下の間隔でのご来院を推奨しています。
一般成人の方(リスクが低い場合)
3〜6ヶ月に1回のメンテナンスで良好な状態を維持します。
むし歯ができやすい方・歯周病の進行傾向がある方
細菌の増殖を抑えるため、3ヶ月に1回の定期通院から始めていただくことをお勧めします。
12歳までのお子様
フッ素塗布による歯質強化の効果を維持・継続させるため、3〜4ヶ月に1回のペースが適しています。
予防歯科に関する費用
当院の予防歯科・定期検診は、基本的にお口の状態に応じた「保険診療」にて実施しております。
また、一部ご希望に応じて選択できる「自費診療」のメニューもご用意しています。
保険診療(3割負担時の目安)
メニュー |
費用目安(3割負担時) |
備考 |
|---|---|---|
定期検診(お口のチェック・歯石取り・PMTC含む) |
約 ¥3,000 程度 |
初診料(または再診料)+各種検査料+歯石除去・清掃等の合計 |
定期検診(こども医療費助成対象者) |
¥500 |
各自治体の医療費助成制度が適用される場合 |
フッ素塗布 |
¥0 |
診察・処置料の範囲に含まれます(ほとんどの場合加算なし) |
※保険診療の費用は、歯石の付着状況やレントゲン撮影の有無により多少の変動が生じます。
自費診療(税込価格)
メニュー |
費用目安(3割負担時) |
備考 |
|---|---|---|
シーラント(奥歯の溝埋め) |
¥550 / 1本につき |
むし歯になりやすい奥歯の溝を保護する処置 |
定期的な予防ケアで得られる患者さまの具体的なメリット
予防歯科を継続することで、日々の暮らしにおいて様々なメリットが得られます。
痛い思いをする回数が減る
むし歯や歯周病の発生防ぐことで、歯を削る時の刺激や麻酔治療を経験する機会を大幅に減らせます。
生涯にかかる医療費の削減
重度な治療(根管治療、被せ物、インプラント、入れ歯等)を行う場合に比べ、定期検診の費用は少額で済むため、長期的にお口にかかる生涯費用を抑えられます。
お口の爽快感と清潔感の維持
専用のツールで歯石やバイオフィルムを除去することで、口臭が予防され、いつでもお口の中がすっきりと清潔な状態に保たれます。
全身の健康増進
歯周病菌による全身疾患(糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎など)のリスクを低減させ、健康寿命の延伸につながります。
ポリッシングによる着色除去・見た目の改善
よくあるご質問(Q&A)
- Q. 毎日ちゃんと家でハブラシをしていれば、定期検診に行かなくても大丈夫ですか?
- A. ご自宅での毎日のハブラシ(セルフケア)は基本となりますが、それだけでは防ぎきれない汚れが存在します。
歯の表面に固着した「歯石」や、細菌が集合してできた「バイオフィルム」は、ハブラシだけでは落とせません。
歯科医院での専門的なケア(プロフェッショナルケア)とセルフケアの両方を組み合わせることで、初めて確実な予防が可能になります。 - Q. 歯のクリーニング(PMTC)の治療中に痛みはありますか?
- A. 専用の柔らかいゴム製のカップやブラシ、超音波機器を用いて優しく表面を磨き上げるため、基本的に強い痛みはありません。
歯肉に強い炎症がある場合や、歯ぐきが下がって歯の根が露出している部分に触れた際に少ししみることがありますが、配慮しながら処置を進めますのでご安心ください。
西中島南方で「通いやすい予防習慣」を始めませんか?
予防歯科で最も重要なのは、「定期的に通い続けること」です。
海野歯科クリニックは、西中島南方駅徒歩1分という通いやすい立地にあり、事前アポイント管理による「お待たせしないスムーズな診療」を心がけております。
お仕事帰りや講義の合間、お買い物のついでなど、ご自身の生活スタイルに合わせて無理なく通院を組み込んでいただけます。
特に痛いところはないけれど、お口の中を綺麗に掃除したい
自分のむし歯リスクを知って正しい予防方法を試したい
そのようなお考えの方は、ぜひ当院の予防歯科へお越しください。
丁寧な検診とクリーニングで、皆様の大切な歯を守るサポートをさせていただきます。